2018.11.21今日の空
2018.11.20昨日の空
中学生の頃、私はピアニストに憧れて、それまで一度も習った事など無いにも関わらず、「独学でピアノを弾けるようになろう!!」と決意して、せっせと新聞配達のアルバイトで小遣いを貯めて、当時の私にはかなり高価なキーボードを購入したことがありました。
結果的に、長い間 実家の物置で埃を被る事になってしまったそのキーボードが、いつ、どんな経緯で再び私の手元で「埃を被り続ける」ことになったのかは よく覚えていません。
ただ、自宅の片づけ等でクローゼットの奥を覗く度に、
「中坊が叶う当てのない『夢』を買ったにしては随分高い買い物をしちまったもんだ・・」
と、少し恥ずかしくなりながら、自分自身の「若気の至り」を振り返っていました。
最近、中学で吹奏楽部に入部した二女が、演奏の練習や研究のために時々クローゼットの奥からそのキーボードを取り出して使うようになりました。
30年以上も昔のそのキーボードには、現在では当たり前のイヤホン・ジャックなどはなく、二階の部屋で二女がキーボードを弾く時、その音は、すべて下にいる私の耳にも入って来ます。
私は あのキーボードが二女の手に渡るまで、そこから自動演奏機能以外で「まともな曲」が奏でられたのを聞いた事がありませんでした。
また、あの頃から、これほどたくさんの歳月が流れた後に、かつて自分が使っていたそのキーボードを当時の自分と同じ世代の娘が弾いているという、なんとも不思議で感慨深い現状に思わず微笑み、耳を澄ましている自分にも気づくようになりました。
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